市民が火災時に命と暮らしを守る方策の研究

初期消火法を始め、市民のみなさまにできる防災方法や方策の研究を行い、その効果を実験によって確認するとともに、研究成果をもとに講演会等の普及活動に取り組んでいます。

身近なものを使って初期消火

コップ一杯の水

コップ一杯の水でも、使い方次第では小さな火を消すことができます。
例えば、コップの水を何回も口に含み霧状にプーッと吹くと、小さな火なら消し止めることができます。
また、コップの中に小さめのタオルを入れて湿らせ、そのタオルで小さな火を覆って消す方法もあります。
水にこだわらず、冷蔵庫の中にあるジュースやウーロン茶、牛乳などの水分も、役に立つことを覚えておきましょう。

手ボウキ

身近な物を工夫して使えば、「手ボウキ」だって初期消火の強い味方になります。
一度にバケツの水をかけて使いきってしまうより、その水でホウキを湿らせ火をたたいた方が断然効果的です。驚くほど少量の水で消火することができ、カーテンなどのタテに上がった火にも有効です。

消火バケツの水

私たちの身のまわりにあって、消火効果バツグンの物といえば、やはり「水」です。「水をかける」という日常的な動作が、とっさの行動に役立つのです。
効果的な水のかけ方は、片手でバケツの握り手を持ち、もう一方の手を底に当てて腰のあたりで止めるようにするのがコツです。

知っておきたい!ワンポイント

初期消火は、燃えはじめの1~2分が勝負といわれています。初期消火の限界は、一般的には「天井に火が移る前まで」といわれていますが、この見極めも実は大変難しいのです。
自分の安全が確保されていること、これが初期消火の条件であり、自分の安全がおびやかされる恐れがあるとき、それが「初期消火の限界」と思い、早めの避難を考えるべきでしょう。
その場から避難する時は、必ず扉を閉め、延焼を防ぐことを忘れずに。
さらに隣近所に火事を知らせ、自分でできなければ周りにいる人に頼んで、1秒でも早く119番へ通報することです。